芦別市はブルーベリー産地のカナダと気候が似ていることから、次世代の特産品としてブルーベリーに着目しました。その栽培はユニークな方法がとられています。それは林業とタイアップした取り組み。農業と林業という芦別の基幹産業が手を組み、「ブルーベリーの里」を目指してがんばっています。
「木質チップ農法」という栽培方法は、木材加工の際に出る木材チップを農業に活用したもの。林業者は産廃処理の負担が軽くなり、農業者は低コストで発酵堆肥などに木材チップを有効利用できるという、それぞれにメリットのある方法です。互いに地域の産業に貢献し合えるということで、地域の活性化にもつながっています。
畑一面に敷き詰められているのが木質チップです。
現在栽培しているブルーベリーは、大粒の「ネルソン」、寒冷地に向く「ノースランド」など、4品種1,200本ほど。道の駅直売店の「かあちゃん市」で生の実が販売されています。また、市内各店舗では、「ガトウハウス めるも」でブルーベリーシフォンケーキ、「壺屋」ではブルーベリーを使ったパンが作られています。芦別市では官民一体となって、新たな名物の創出に力を入れています。