毎年8月第一土曜日に、真夏の芦別で行われる一大イベントが「キラキラ☆フェスタあしべつ」です。健夏まつりや農業まつりと同じく、芦別を代表するイベントです。特に花火は、レーザー光線と音楽がシンクロしたこだわりの演出。頭上に打ち上げられるような迫力で注目を集めています。
盆地にあり、典型的な内陸性気候を示す芦別の夏は非常に暑く、道内では上位にランクされる高気温を記録します。避暑のつもりで観光に訪れた方は驚くかもしれませんが、そんな短くも暑い夏の一日を思いっきり楽しめるのが「キラキラ☆フェスタあしべつ」なのです。道の駅から星の降る里大橋を渡った後、徒歩で10分ほどのところに広い会場があります。
花火以外でも、市民吹奏楽団の演奏会、ミュージシャンによるライブなど、多彩な催しが行われます。また、イベントの進行やステージでの演劇発表には芦別高等学校の生徒が参加、次代の担い手づくりにも一役買っています。
広い会場には市内業者による露店。ドリンクやフード、ゲームなど、立ち寄りたくなるお店がいっぱいです。中でもフードは、定番の焼鳥やかき氷などに加え、豚肉炭焼きやスペアリブなどボリュームたっぷりの一品も。シフォンケーキやクレープもあり、十分に満足いただける品揃えです。
日が落ちると、いよいよイベントも佳境。ステージではミュージシャンによる生ライブが行われ、グランドフィナーレへと向かいます。
それは打ち上げ5000発の花火と、レーザー光線と音楽の3つが融合した演出です。花火が始まる直前から会場にはスモークが広がり、一瞬「なんだろう?」と思うことでしょう。これはレーザー光線の演出効果を高めるスクリーンの役割を果たすものです。
漂うスモークが幻想的な雰囲気を醸し出し、打ち上げへのワクワク感が高まる会場。「どんなのだろうね?」という期待に満ちた会話も聞こえる中、興奮の時間が始まります。
音楽と同期して、スモークにさまざまなグラフィックを描き出すレーザー。観客の頭上一面が彩られ、みなさん思い思いの方向を見て楽しんでいます。それが一息つくと、今度は待望の花火の打ち上げ!この花火は数もさることながら、打ち上げ場所がすぐ目の前の山。観客から非常に近いので、打ち上げ音で空気が振動する迫力を味わえるのが魅力です。
打ち上げが佳境に入ると、花火とレーザー、音楽の華麗なコラボレーションが展開。レーザーと花火は互いの色や形が計算されており、一つのアート作品のよう。そしてクライマックスは華やかさを増したレーザーと、星空いっぱいに広がるかのような、大スケールのスターマインの競演です。その打ち上げ終了をもって「キラキラ☆フェスタあしべつ」も終幕。観客のみなさんの心には、大きな満足感と余韻が残ったことでしょう。
(左)会場を埋めつくす観客から歓声があがる、光と音の一大ページェント。(右上)レーザーと花火は色調などが計算されています。(右下)上金剛山展望台から見る花火は、ツウ好みの美しさ。
開催時期/8月第1土曜
会場/国設芦別スキー場特設会場(芦別市旭町11番地)
問合せ/0124-22-3444(キラキラ☆フェスあしべつ実行委員会芦別商工会議所)