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空知大滝

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複雑な地形の中を流れ落ちる、由緒ある滝

 空知大滝

アイヌ語で「ソラチ」とは、「滝がごちゃごちゃ落ちている」という意味。滝の水量が多かった昔、岩の隙間から小さな流水が何条にもなって見えた様子を表しています。やがて「ソラチ」は芦別市がある「空知」地方の語源となったことから、空知大滝は由緒ある滝といえるでしょう。

周囲の環境も含めて非常に美しい滝ですが、「大滝」と呼ぶにはやや物足りない印象を持つ方もいるかもしれません。これはすぐ上流に滝里ダムができたことで、水量がコントロールされている影響。ダムの放水時などには河岸いっぱいまで水量が増え、往時の姿を取り戻します。



空知大滝 

この滝が「大滝」と呼ばれるようになった理由がわかるエピソードがあります。「北海道」の名付け親でもある幕末の探検家・松浦武四郎の『石狩日誌』によると――「此辺川中へ七、八間に狭りしが、此上十弐条に併びし瀑布の何れも高二丈、三丈位幅は二尺、三尺より一丈余まで有を見たり。爰にて川巾七、八十間に広まり、其東岸千畳敷とも云平岩有て此所に止宿と定む」とあるのです。つまり当時の空知大滝は水量が多く、12条に分かれ、落差約6~9m、流れの幅は最大約3mあり、大滝と呼ぶにふさわしい迫力があったのです。


また、当時から変わらないであろう美しい紅葉は、今も存分に楽しめます。空知大滝を囲む低山は、秋には赤や黄色に染まり、白い滝とのコントラストが絶景を生み出します。そして、国道からはやや距離があるため、とても静かな環境なのも魅力です。



空知大滝

右岸から滝壺周辺をみる。



水量が減ったことで、逆に観賞しやすくなった貴重な自然現象があります。それが、滝つぼ周辺に多く見られる「空知大滝甌穴(おうけつ)群」。これらの奇岩が、空知大滝のもう一つの見どころです。

甌穴とは、川の激流により小石などが岩のくぼみで回転し、長い年月をかけて岩盤に円筒形の穴を掘る現象です。甌穴内部には、岩を掘って穴を空けた円礫(えんれき=丸い石)が多く残っています。地質学上の価値が高いことから、平成23(2011)年に北海道指定文化財(天然記念物)に指定されました。


自然の美しさと同時に、激しさも物語る甌穴群の不思議さ。また紅葉の名所として、空知大滝にはさまざまな見どころがあります。その姿は、滝里ダム右岸広場の展望台から観賞することができます。




データ

空知大滝

芦別市野花南町
問合せ/0124-22-2111(芦別市都市建設課土木係)
冬季閉鎖




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