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タングロン

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市民に愛されるご当地ドリンク

市民に愛されるご当地ドリンク

約50年の間、芦別市民に愛され続ける「タングロン」。芦別では学校給食に出るほどポピュラーで、老若男女を問わず知っている、「ご当地ドリンク」の呼び名にふさわしい飲み物です。


タングロンの小さな容器をよく見ると、「昆布エキス飲料」の文字とともに昆布のイラストが描かれています。市民には見慣れたデザインですが、初めて手にする人は「ドリンクなのに昆布?内陸なのに昆布?」と、不思議な感覚を抱くことと思います。改めて考えると謎が多いタングロンのことは、製造元に聞けばわかるはずと、上芦別町にある「日本酵素産業株式会社」代表の笠井健吉さんを訪ねました。


「北大水産学部の近江彦栄教授が、昆布から『昆布酵素エキス』の抽出に成功し、せっかく良いものができたのだからこれをドリンクにできないか、ということになったんです」。

昆布酵素エキス抽出法は特許を取得し、ドリンクは函館や旭川など、道内6カ所で製造がスタートしました。意外なのは、最初は芦別では作られていなかったという点です。芦別での製造開始は昭和44(1969)年。笠井さんのお父様の笠井盈(みつる)さんが設立した日本酵素産業で製造が始まり、タングロンという商品名もこの時につけられました。不思議な名前の由来を笠井さんに聞くと「英語で昆布のことを『Tangle Weed』(タングルウィード)と言うところから来ているようですね。『タングル』を愛称のようにして『タングロン』になったと聞いています」。

その後、6カ所あった製造拠点はすべてなくなり、タングロンは現在に至るまで、芦別の日本酵素産業ただ1社だけで作られ続けています。


タングロンの味は、飲んだことのない方は必ず昆布味を連想することと思います。笠井さんも「昆布酵素エキスの原液は、生臭くてクセが強いですよ」と笑いますが、実際の製品は昆布の味もにおいもまったくありません。これはリンゴ果汁やオリゴ糖を使った味作りが絶妙なバランスだから。量もちょうどいい飲み切りサイズで、さすがにロングセラー商品には愛される理由があります。



タングロンはビン入り、紙パック入り、タングロンの充填ライン、日本酵素産業株式会社 代表・笠井健吉さん。

(左上)発売から2年間、タングロンはビン入りで1本20円。牛乳のように宅配していました。(右上)その後は紙パック入りに。でもよく見ると現在のものとは違います。このタイプが懐かしいという方は多いはず。(左下)衛生的な工場。ここはタングロンの充填ラインです。(右下)日本酵素産業株式会社 代表・笠井健吉さん。



1970年代には全道に広がったタングロンですが、販売規模は徐々に縮小し、現在は芦別が中心。少量ながら本州にも出荷されています。ちなみに道内ではおなじみの4連パックで売られていますが、本州向けは5連パックになります。

芦別市内では今も、学校給食で年に数回は出ていますが、かつて給食のタングロンを楽しみにしていた親世代は、自分の子どもに飲ませることも多いとか。世代を超えて愛される芦別の味です。

購入は道の駅ほか市内スーパーで。ふるさと納税の返礼品としてももらえます。




データ

日本酵素産業株式会社

芦別市上芦別350番地
問合せ/0124-22-8818

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