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旧干場家レンガ倉庫

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小さいながらも100年を耐え抜く歴史的建造物

レンガ倉庫内部

芦別市常磐町にある、旧干場家レンガ倉庫。明治時代この地に入植し、商業で財を成した干場伊五郎氏によって、大正2(1913)年に建てられました。小さいながらもレンガ積みの力強さを感じさせる建物。今もなお往時の姿そのままに残る、歴史的建造物です。



市内最古のレンガ建築物とはいえ、一見何の変哲もない納屋に見えるこの建物。しかしよく見ると、木造部分とレンガ造りの部分があることに気づきます。

これこそが、この建物が貴重とされるポイント。実はこの倉庫、基本は典型的な土蔵建築である木骨建築ながら、さらに外壁をレンガで固めた珍しい構造を持っているのです。

このような凝った作りにした目的は、もちろん耐久性のため。事実、建造以来100年を経過した今も、一部改修はしたもののまだまだ堅固。当時の建築技術の高さ、建材の品質の良さがうかがわれます。



旧干場家レンガ倉庫 

干場伊五郎氏は富山県出身。明治28(1895)年に18歳で芦別に入植し、農業を始めます。後に結核を患い農業を辞め、新たに始めた呉服業が当たります。さらに菓子店などの経営も成功し、この一帯の大地主になりました。このレンガ倉庫は、土地の小作料(賃料)として納められた米俵を保管するための蔵として建てられたものです。

レンガ倉庫は平成12(2000)年5月、伊五郎氏の子孫である干場文子さんが市へ寄贈。構造はもちろん、装飾を施した意匠に歴史的価値があるとされ、同年5月29日、芦別市指定文化財(有形文化財)に指定されました。

珍しい建築様式を持つ貴重な建造物。開拓時代に思いを馳せながら見学してください。




データ

旧干場家レンガ倉庫

芦別市常磐町334番地4
開館期間/5月~10月
開館時間/9:00~17:00
料金/無料
問合せ/0124-24-2121(星の降る里百年記念館)

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