カナダのシャーロットタウン市と平成5(1993)年に姉妹都市提携を結んだ芦別市。そのきっかけとなったのが、カナディアンワールドです。平成2(1990)年に赤毛のアンをキャッチフレーズとし、19世紀のカナダを再現したテーマパークとして開園しますが平成10(1998)年に閉園。平成11(1999)年に市営公園として再オープンし、多くの方に親しまれてきましたが、令和元(2019)年10月で市営としての営業を終了しました。令和2年4月から公園を存続させるために設立された「カナディアンワールド振興会」が市から建物などの無料貸与を受け、自主運営することとなりました。
カナディアンワールドはその名のとおり、カナダにスポットを当てたテーマパークとして平成2(1990)年にオープンしました。ルーシー・モード・モンゴメリの小説『赤毛のアン』の舞台であるカナダ、プリンスエドワード島のシャーロットタウン市と、芦別の気候風土が似ていることから、芦別に赤毛のアンの世界と19世紀の街並を再現しようとできた施設。
園内にある「グリーンゲイブルズ(赤毛のアンの家)」(写真)はプリンスエドワード島にある本家のレプリカですが、本家が火災で焼失した際、芦別の図面を参考に再建したというほど。アンの世界が寸分違わず再現されたファンタジックな世界観のテーマパークは、大きな人気を呼びました。
(上)開園時にさまざまな形で協力してくれたシャーロットタウン市とは、平成5(1993)年に姉妹都市提携をし、現在も交流が続いています。2018年9月には12年ぶりに来訪されました。(下)毎年、国際交流の森では記念植樹を行っております。
多様な生き物が豊富な大自然。ゆっくり森林浴を楽しんでください。
元々は露天掘りの炭鉱跡地だった場所に作られたカナディアンワールド。市街地からやや離れた山中にあるため、本物の大自然に囲まれています。中央の街並(テラスデュフラン)のほかにも、周囲には「グリーンゲイブルズ(赤毛のアンの家)」をはじめ「アンの教会」などが木々に溶け込むように建っています。また園内中央にある池(輝く湖水)の周囲は、今では見ることが少なくなったギンヤンマやルリボシヤンマなどの楽園です。
施設内は各種テナントが営業しており、風景や自然以外も楽しめます。
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