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油谷窯の陶器(芦別市陶芸センター)

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芦別市陶芸センターで焼かれる「油谷窯」。お気に入りの一品をどうぞ

油谷窯の陶器

芦別市陶芸センターには、陶芸家で当時指導員だった伊達由之さん(故人)の窯元「油谷窯」があります。ギャラリーには陶芸作品が展示販売されています。


芦別市陶芸センターのギャラリー

写真は芦別市陶芸センターのギャラリーの様子。「穴窯展」の文字がありますが、これは「穴窯」によって焼かれた器たちです。穴窯とは、地面(斜面)を掘って作る原始的かつ巨大な窯。陶芸センターの穴窯はそれを模したレンガ作りですが、十分に巨大なものです。広い内部で灰が舞い上がり、その灰が溶けて陶器につくのが「自然釉(ゆう)」。これは焼きあがったときのガラス質の色や形に影響し、仕上がりがまったく計算できません。センター職員は「それが穴窯の面白さなんですよ」と笑います。売り物にできるものが減ってしまう焼き方ですが、自然が作るアートともいえ、2つとして同じもののない風合いこそ、こだわっているポイントだといいます。

とはいえ大掛かりで何人もの力が必要な穴窯は、1年に1度(11月)しか稼動しません。ほかの時期は通常の電気窯で陶器を焼きますが、油谷窯の真髄は、しっくりと手になじむ形と手触りにあります。例えば持ちやすく、飲みやすいマグカップや湯飲みを一度手にしたら、きっとそのまま家で使いたくなるでしょう。

作品は、実際に手に取りながら気に入ったものを購入することができます。展示品は作品のほか、同センター内で活動している「匣鉢(さや)の会」メンバーによるもの。食器や花瓶など種類も豊富で、穴窯作品のほか織部焼も置かれています。陶器を見たり、センター職員の楽しいお話を聞いていると、時間を忘れてしまいます。



データ

油谷窯の陶器

芦別市旭町油谷2番地
開館時間/9:00~17:00
休/月曜、火曜、12月29日~1月3日
料金/入館無料
陶芸体験/現在休止中です。
問合せ/0124-22-0633

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