鶏卵ひとすじの末永農場。昭和54(1979)年に会社設立以来、安全でおいしい卵を作り続けています。気候と水が良い芦別では卵もおいしくできますが、末永農場では、さらに味を良くするための独自の取り組みがあります。
末永農場代表取締役・末永真樹さんは「昔は市内にいくつかあった養鶏場がうちだけになって、今は地元の養鶏を守る意識が強いですね。卵は環境やエサ、流通など、消費者に届くまでのストーリーが大切です。そう考えると、やはり地元の卵の方が安心してもらえると思いますから」と語ります。では地場の養鶏場としてどんな取り組みをされているのでしょうか。
「味と安全性です。うちではエサにニンニクと、『ルーサン』という牧草を与えています。これは食物繊維で、大量に卵を産ませるためのエサではないですから、大手ではあまり与えないはずです」。
昔の養鶏は農家が副業として庭先で行うものでした。末永農場は、そんな昔のたくましい鶏が産む「庭先卵」の自然な味を目指しています。
「黄金(こがね)の田舎たまご」が、末永農場のブランド。カラが赤い卵で、濃厚な味わいが人気です。カラが白い卵は「黄金のでかたま」。カゴ盛の写真でおわかりと思いますが、Mサイズの「黄金の田舎たまご」に比べて一回り大きく、10個パックを持つとずっしりと重い卵です。
「鶏は芦別のような寒い環境にいると、体温維持のためにエサを必要以上に多く食べます。すると卵が大きくなるんです」。とはいえでかたまサイズの卵はそう多くは産まれないため、安定供給は難しく、見かけたら必ず購入したい一品です。
「黄金の田舎たまご」は、道の駅スタープラザ芦別直売店で販売しています。
(上)卵の品質や鮮度は白身を見ればわかります。写真のように白身が二層になり、盛り上がりが高いほど良い卵。食物繊維を与えるのはこのためでもあります。(左下)黄金町の豊かな自然の中にある末永農場の鶏舎。(右下)末永農場代表取締役・末永真樹さん。
有限会社 末永農場
芦別市黄金町77番地
問合せ/0124-28-2952
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