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甘くておいしいジャガイモ産地の芦別は、種イモの産地でもありました

甘くておいしいジャガイモ

冷涼な気候ながら、夏は暑くて昼夜の寒暖差が大きく、水はけのよい丘陵地帯といった好条件が揃った新城地区は、品質の良いジャガイモの産地。好条件に甘えず、ブランド力を高める努力を怠らない生産者の声を交えながら、芦別のジャガイモを紹介します。


条件の揃った芦別のジャガイモは、ホクホクとした甘いおいしさがいっぱいです。

古くから関西地方との交流がある芦別では、農産物の多くは関西に出荷されています。関西で人気の芦別ブランドの中で、高い支持があるのがジャガイモ。とはいえ北海道産ジャガイモというだけで、本州では人気があるはず。芦別のジャガイモが関西でここまで人気を得たのには、もちろん理由がありました。


お話を伺ったのは「芦別市食用馬鈴薯生産組合」組合長の矢口宏之さんです。矢口さんによると「芦別の農業は、量では十勝などにはかないません。全国に認めてもらうためには、質と出荷時期が重要と考えたんです。味に関しては、芦別の気候風土はジャガイモに適しているのでおいしいイモができます。そこで北海道の『YES!clean表示制度』を取得し、安全なジャガイモであることをアピールしました」。

「YES!clean」とは、農薬や化学肥料を減らした栽培方法で作られた農産物に対し、北海道が優れた道産農産物として認定する制度。減農薬のほかにもさまざまな要件をクリアする必要があります。


「本州で売る場合は、時期も重要なんです。シーズンが始まったらできるだけ早いほうがいい。そこで春から『パオパオ』というシートを畑にかけて土の温度を上げて、イモが早く収穫できる取り組みをしています。こうして作るのは『とうや』という早生品種で、『パオパオばれいしょ』のブランドで出荷しています」。

そのおかげで大阪の市場では、一番乗りを競うようにして登場する芦別産ジャガイモが、「北海道産ジャガイモ」の代名詞として人気を博しています。

「関西では見た目も重要なので、関西に出す芦別のジャガイモは、皮が傷つかないよう『手拾い』で収穫します。それも付加価値ですからね」と、収穫ひとつとっても、たいへんな手間がかけられています。

(左上)新城のパッチワーク状の美しい畑。(右上)収穫まっただ中。(左下)掘ったジャガイモをすぐに袋詰めできる大きな機械(右下)組合長・矢口宏之さん。

(左上)新城のパッチワーク状の美しい畑。春はジャガイモの花が主役です。(右上)ていねいな手拾いで、収穫まっただ中。(左下)掘ったジャガイモをすぐに袋詰めできる大きな機械(ハーベスター)で収穫することも。(右下)芦別市食用馬鈴薯生産組合 組合長・矢口宏之さん。

 

芦別のジャガイモは、芦別農業の代表作物である「地域振興作物」の一つ。品種は早出しの「とうや」のほか、おなじみの「男爵」や、煮崩れしにくく料理向きの人気の新顔「インカのめざめ」などが作られています。また芦別では、次の年の春にジャガイモを作るための「種イモ」の生産も盛んです。道内各地に出荷されており、有名産地のジャガイモの種イモが、実は芦別産ということも多いそうです。

 

芦別産ジャガイモは、市内スーパーや道の駅直売店で購入できます。もちろん、村民制度やふるさと納税の返礼品としても高い人気があります。

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