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ゆり根

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見た目に美しく、ホクホクおいしい芦別の名産品

芦別で古くから栽培されているゆり根

芦別で古くから栽培されているゆり根。生産組合は、60年間(2019年現在)という長きに渡って活動しています。他の芦別の作物同様、ゆり根も関西に出荷されることが多いといいます。芦別農業を代表する「地域振興作物」であり、産地の芦別や道内にもっと広がってほしい特産品。その魅力を紹介します。


全国で生産されるゆり根のほとんどは北海道産です。その中で芦別は、現在の主要品種である「白銀」を生み出し、品質向上に積極的に力を注ぎ、ゆり根生産をリードする取り組みで知られています。ゆり根はもともと寒冷地に向く作物ですが、芦別の寒暖差の大きい気候は、でんぷんが主成分のゆり根にはまさにピッタリ。重なり合う「りん片」が硬く締まった質が高くおいしいゆり根が育てられています。


「芦別市ゆり根生産組合」の組合長、西澤榮次さんに、ゆり根について聞きました。

「ゆり根は文字通りユリの球根ですが、観賞用のユリの花と基本的には同じです。作るのに時間がかかり、収穫までは1,000日、つまり約3年かかります。収穫してからも常温だと日持ちがしないし、かといって真空パックにすると色が悪くなるので、流通もちょっと手間がかかりますね」。

こうしてたいへんな苦労で育てたゆり根は主に関西方面に出荷されます。ゆり根は、関西では昔から身近な食材として親しまれています。


残念ながら産地の北海道では、関西ほどゆり根が食べられていません。食べ方はまず茶碗蒸しが思い浮かびますが、ゆり根のプロである西澤さんに、他のおいしい食べ方を聞いてみました。

「かき揚げとかフリッターだね。あまり衣を厚くしないほうがおいしいですよ。サラダにもしますね。ジャガイモ8、ゆり根2くらいの割合で、ポテトサラダを作る要領でゆり根を入れると、おいしいね」。淡白でホクホクしたおいしさは、いろいろなアレンジが効きそうです。


高級食材の印象が強いゆり根。とはいえ、芦別では初冬になると、市内のスーパーなどで産地ならではの低価格で買うことができます。また、ようかんなどの特産品にも使用され、地元のおいしさの発信に努めています。

ふるさと納税の返礼品でも取り扱っているので、ぜひ、芦別の自慢の一品を味わってみてください。


収穫されたゆり根は、おがくずと一緒に箱詰め。生産組合組合長・奥原茂さん、生産者・西澤榮次さんご夫妻。

(左)収穫されたゆり根はきれいに洗い、おがくずと一緒にていねいに箱詰めします。おがくずは緩衝材と保湿剤の役割を果たします。(右)真ん中が芦別市ゆり根生産組合 組合長・西澤榮次さん。

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