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野菜収穫体験 おいしい野菜の会

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生産者、料理人、食べる人をつなぐために

収穫体験

米、ジャガイモ、トウモロコシなど、多くの野菜が高い評価を得ている芦別の農業。気候や土壌に恵まれた芦別から、おいしくて新鮮な野菜を届けようと取り組んでいる人たちがいます。そんな農家さんの集まりが「おいしい野菜の会」。生産者と料理人、そして食べる人をつなぐための活動を紹介します。



高品質な西洋野菜を、芦別から

ゼブラナス

「おいしい野菜の会」の代表が、佐野農園の佐野昌治さん。主に米と麦を作っている農家さんですが、早くから西洋野菜づくりも手がけていて、少量でも多くの品種を作るというコンセプトで取り組み、道内の洋食屋さんの間では有名な生産グループです。これは「おいしい野菜の会」自体の方向性でもあり、1軒が作る野菜の種類や収穫量は少なくても、会として運営することで、年間100種類もの野菜を出荷することが可能になっています。


会として力を入れているのが西洋野菜づくり。パプリカやズッキーニ、バジルなど家庭にも定着したものも多いですが、「ゼブラナス」(写真)や「ミニ人参」「花ズッキーニ」「スイスチャード」など、これからより広く普及しそうな品種を作っています。おいしい農産物を作るだけでなく、芦別から新たな「野菜文化」を発信する。そんな大きなテーマも、この会の目的の一つであるようです。

収穫した野菜は、道内外の有名レストランで扱われるなど高い評価を得ており、それらの野菜はインターネットで購入することができます。



農業を通して食を見つめる、収穫体験


大学生の収穫体験

生産者と料理人、食べる人をつなぎ、その和を広げるというのがおいしい野菜の会の想い。佐野農園では、それを実現すべく、収穫体験の受け入れに取り組んでいます。

取材日には市外の大学生たちが収穫体験に来ていました。水道ホースのような太い茎の先端に育つズッキーニや、天に向かって長く伸びるオクラなど、スーパーで見る姿からは想像できない野菜の育ち方に驚きながらも、食べごろに育った米ナスやパプリカを収穫していました。春先までは雪を使って冷やしているという野菜の貯蔵庫「ムロ」も見学し、楽しんでいました。参加者の中の畜産大学の学生からは「農業には以前から興味があったんです。動物の世話とはぜんぜん違いますね。珍しい野菜が多いし、貴重な体験ができました」と、感激した様子がうかがえました。



商品にするための収穫方法。パプリカは鮮やかな色と実の厚さが人気。濃厚な甘さの食用ほおずき。
(上)野菜の収穫は、ただもぎ取ればいいものではなく、商品にするための収穫方法を学びます。(左下)佐野農園のパプリカは、鮮やかな色と実の厚さが人気。(右)珍しい食用ほおずきは、ベリー類を思わせる濃厚な甘さが特徴です。

 

収穫した野菜は、その場で自分で料理をして食べることができます。料理といっても、生か軽くソテーするだけで見事においしいのがとれたて野菜。サッとソテーしたズッキーニに、農園手づくりのバジルのソースをかけるだけで、レストランで出されてもおかしくない一品ができあがりました。自分でとった野菜を、みんなでにぎやかに食べる。どんな野菜もおいしい収穫体験ならではの、贅沢な楽しみ方です。


一行のご案内と収穫方法をレクチャーしていた、佐野さんの奥様に収穫体験について聞きました。

「芦別でズッキーニがとれることとか、実際に野菜がどうやってできるのかとか、収穫体験から何かを感じてほしくてやっています。今は魚が切身の姿で泳いでいると思っている子がいたり、大人から『あのすごくきれいな花は何ですか?』と聞かれた花がジャガイモの花だったり。昔は身近だった食と命の関わりが、薄くなっていますよね。ですから特にご家族や若い方に、実際の収穫を体験していただければと考えています」。

食育も視野に入れ、「おいしい野菜の会」は今後も、農業と食の大切さを伝える取り組みを行っていきます。



佐野農園の風景。栄養豊富な黒キャベツ。花ズッキーニ。ミニにんじん。

(左上)芦別市野花南町にある佐野農園の風景。真ん中の「丸山」(三角ですが)は、野花南のシンボルです。(右上)ケールの仲間で栄養豊富な黒キャベツ。(左下)花ズッキーニは、詰め物をしてフリットなどに。(右下)カラフルなミニ人参は、生でもローストしても美味。




データ

おいしい野菜の会

お問合せ/080-1886-1355
芦別市野花南町2020番地
受入可能人数/1人~10人程度
収穫体験期間/6月中旬~8月下旬

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