炭鉱時代を中心に、縄文時代にまでさかのぼることができる芦別の歴史。石炭が日本を支えた時代に想いをはせたり、縄文のロマンにひたったりなど、歴史好きのあなたにもおすすめです。
※タクシー、レンタカー、バスでの移動については、交通事情等により所要時間が変わります。移動時間に余裕を持ってご利用ください。
滝川ICから車で約30分
せっかくの芦別観光だから、ちょっと歴史の勉強も
観光物産センターの隣にあるのが、芦別開拓100年を記念してできた施設「星の降る里百年記念館」。芦別市のあゆみを、わかりやすいビジュアルで辿ることができます。不思議な映像技術で炭鉱長屋の暮らしを振り返る「マジックビジョン小劇場」は必見!ほかにも芦別の代名詞である星空を擬似体験できる「スタードーム」や昔の家電製品や衣類などが展示されているコーナーなどがあって、大人も子どもも時間を忘れて楽しむことができる施設です。館内には芦別観光協会の事務所もあるので、ちょっと寄って旬な観光情報を手に入れてください。
(所要時間:20分)
星の降る里百年記念館から車で約12分
360度のパノラマビューで、芦別の広さを実感!
道の駅からちょっと足を延ばしたところにあるのが「上金剛山展望台」。標高314mとそれほど高くない山の頂ですが、広い芦別の街並みが見渡せます。天気が良ければ十勝岳連峰もクッキリ。360度、さえぎるもののない眺望が楽しめるので、朝日も夕日も、夜景や雲海だって、全部ひとり占めできそうな気分です。
(所要時間:10分)
上金剛山展望台から車で約20分
道央地区唯一の貴重な遺跡で、縄文文化に触れる
縄文時代の暮らしをほうふつとさせる貴重な遺跡が、芦別にあります。野花南町にある、円く囲った地面を共同墓地とした「周堤墓」。大小2つがあるので「周堤墓群」と呼ばれています。一見わかりにくいですが、当時の姿を思い起こさせる墓石(レプリカ)を眺めていると、太古も今も人の想いは変わらないんだな…と、縄文ロマンにひたれます。
(所要時間:10分)
野花南周堤墓群から車で約10分
「空知」の語源となった、由緒ある滝
アイヌ語で「ソラプチ」とは、「滝がごちゃごちゃ落ちている」という意味。滝の水量が多かった昔、岩の隙間から小さな流水が何条にもなって見えた様子を表しています。やがて「ソラプチ」は芦別市がある「空知」地方の語源となったことから、空知大滝は由緒ある滝です。周囲の環境も美しいですが、さらに貴重なのが「甌穴(おうけつ)」と呼ばれる自然現象です。写真ではわかりにくいですが、滝壺周辺の岩に大小無数の丸い穴が開いています。これは激流のために小石が回転して岩を掘った跡。この「甌穴群」は学術的に貴重ということで、北海道の天然記念物に指定されています。
(所要時間:10分)
空知大滝から車で約13分
美しい風景の中で、ダム湖に沈んだ町の歴史を知ろう
どの季節に訪れても美しい滝里湖のほとりにあるのが「滝里ダム防災施設」です。空知川の治水や用水確保などのために作られた滝里ダム。しかしその陰で、滝里湖底には当時の滝里町が沈んでいます。そんな滝里町やダムの歴史がまるごとわかるのが、この施設。明るく開放的な空間の中には、アートのような展示がたくさん。ドライブの休憩所としても便利です。(開館は5月1日〜11月4日)
(所要時間:30分)
滝里ダム防災施設から車で約24分
全国で唯一残る、総レンガ造りの校舎
総レンガ造りの長大な外壁が印象に残る建物。旧頼城小学校校舎として建てられ、現在も星槎大学芦別キャンパスとして現役で稼動する校舎です。その堂々たる姿は、炭鉱で栄えた往時の芦別を思い起こさせます。ここにしか現存しない貴重な建築様式で、映画「劇場版GTO」のロケ地に使われたことも。平成20(2008)年には国の登録有形文化財に指定されました。※外観の見学のみ可能です。
(所要時間:10分)
星槎大学から車で約4分
深山に溶け込む、美しき炭鉱遺産
昭和20年頃に竣工された、炭鉱鉄道の橋梁です。機関車が走っている?ので今も現役かと思ってしまいますが、これはよくみると保存されたディーゼル機関車。石炭を運ぶための重要な橋として、平成元年まで稼動していました。今は周囲の深い山に溶け込み、季節ごとに美しい表情を見せてくれます。国道から見やすい場所にあり、フォトスポットとしても人気の炭鉱遺産です。
(所要時間:10分)